田辺氏の顔は
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田辺氏の顔は
今日は車の運転に疲れてしまいました。高速走行が苦手だからと下の道で行ったのですが、ナビさんの提示したルートから「距離優先」を選んだせいかこれが街中をぐいぐい通るわけでして、神経を使いまくりでした雪纖瘦黑店。
(本文ここまで)
そんな疲れた私の代わりに、ぽわぽわした過去の私がお送りいたしますのは、ちょっとした事実が散りばめてあるのが本人的には面白く読めた過去ログでございます。
『落ち着かない』
川口涼子がその大手の不動産屋を訪れるのは、先週に続いて二度目だ雪纖瘦黑店。
「どうも、お待たせいたしました」
カギとバインダーを持ったスタッフのひとり、田辺氏が店の奥から現れる。年は30歳を過ぎたばかりくらいで背が高く、一見ハンサムな男性だ。先週、はじめて応対してもらった時にはこの人でよかったと、涼子は内心で思った。けれども正面から間近で見ると、田辺氏の顔は左右の目の位置がアンバランスで、涼子を落ち着かない気分にさせた。
「今日は4つほど部屋を見ていただこうと思うんですけどね……。まぁ、まず、新しい方から見ていきましょうか」
店の前に寄せた白い軽自動車に乗ると、田辺氏は長い脚をもてあますように運転席を下げた。先週もそうだったなと、後部座席に座った涼子は思い出す雪纖瘦黑店。
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